TorrentFileの中身

  • TorrentファイルはBencodingで記載されている

  • Trackerのアドレスが記載されている

  • ファイル名が記載されている

  • ブロックデータごとのSHA1 Hashが記載されている

Torentファイルを読み込んでみよう

無事、Bencodeのパーサーを書く事ができました。これで、 Torrentファイルの中身を解析できます。Torrentファイルの中身 を確認してみましょう。

さっそく、Torrentファイルを読み込んでみましょう。Parserを 作成していない方は、「https://github.com/kyorohiro/ dart_hetimalib_test/tree/master/hetimalib_sample/TorrentFileParser」を利用してください。

読み込んで見ると以下のようなデータ構成である事がわかりま す。

{
 "announce":http://example.com/tracker,
 "created by":torrent generator,
 "creation date":1364723642,
 "encoding":utf-8,
 "info":{
 "length":1024,
 "name":xxx
 "piece length":16384,
 "pieces":<......20バイト単位のバイナリデータ>
 }
}

announce

Tracker サーバーのアドレスが記載されています。本アドレス のサーバー にからデータを配信してくれる端末を紹介してもらえます。

created by

本ファイル生成したツールを示す名前のようです。

creation date

本ファイルが生成された日にちを表しているようです。

info.length

配信されているデータのサイズです。1024byte のデータである 事がわかります。

info.name

配信されているデータのファイル名です。xxx という名前であ る事が解ります。

piece length

データを配信する際に、分割するサイズです。16kb単位で分割 する事がわかります。

pieces

分割されたデータごとのHash値です。データーの正当性を判定 するのに使用します。

ファイルが複数の場合

ひとつのファイルを配信するデータは説明した通りです。複数 のファイルをパッケージする場合は、もう少し構造が複雑にな ります。

{
 "announce":http://example.com/tracker,
 "created by":torrent generator,
 "creation date":1364723642,
 "encoding":utf-8,
 "info":{
 “files”: [
 {
 length:512,
 path:[aaa, bbb.mp3]
 },
 {
 length:1024,
 path:[ccc, ddd.mp3]
 },
 ]
 "name":xxx
 "piece length":16384,
 "pieces":<......20バイト単位のバイナリデータ>
 }

さきほどのと比較すると、info辞書の中に、files リストが増え ています。今回の場合だと、「xxx/aaa/bbb.mp3」、「xxx/ccc/ ddd.mp3」という2つのデータが含まれている事が読み取れま す。

Torrentファイルを作成してみよう

これらの理解できた事を整理して、理解出来ていない事を発見 しながら、Torrentファイルを作成するツールを作成してみまし ょう。無事作成できたならば、だいたいは理解できたという事 になります。既に、Bencoding のパーサーはありますから、ゴ ールは目の前です。

{
 Map file = {};
 Map info = {};
 file[TorrentFile.KEY_ANNOUNCE] = announce;
 file[TorrentFile.KEY_INFO] = info;
 info[TorrentFile.KEY_NAME] = name;
 info[TorrentFile.KEY_PIECE_LENGTH] = piececSize;
 info[TorrentFile.KEY_LENGTH] = targetLength;
 info[TorrentFile.KEY_PIECE] = pieceBuffer;
 Bencode.encode(file);
}

といった感じで、必要な情報をMapに配置して、Bencode にエ ンコードすれば完成です。

実際に作成してみると、明らかでなかった点が現れてきます。 例えば、ファイルが複数ある場合は、pieceデータをどのよう に算出するのでしょうか? まだ、明らかになっていませんでし た。2つ生成する方法を思いつきました。どちらかが、Torrent で採用されている方法だと良いのですが..。

  1. ファイル単位で、pieceデータを作成する。

  2. 複数ファイルは結合してひとつのファイルと見なしてから、pieceデータを作成する。

実際に試してみたところ、 2の方法が採用されているようで す。具体的には、

{
 Blob fileA =...
 Blob fileB =...
 Blob image = new Blob([fileA, fileB]);
 FileReader reader = new FileReader();
 reader.readAsArrayBuffer(image).then((e){
 int start = 0;
 do {
 int end = start+pieceLength;
 if(end<image.size()){ end = image.size()}
 crypto.SHA1 sha1 = new crypto.SHA1();
 sha1.add(reader.sublist(start,pieceLength));
 print(sha1.close().toList().toString());
 start = end;
 } while(end < image.size()):
 });
}

といったコードで生成できます。

Kyorohiro work

http://kyorohiro.strikingly.com

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